2017年11月6日
OKIは、金融機関向けに、事務集中センターの運営効率を大幅に改善する統合運営管理ソリューション「Opt-AI(オプト・エーアイ)」を11月6日より販売開始します。事務集中センター向けソリューションのトップベンダーとして培ったノウハウを活用した本商品は、人工知能(AI)・アナリティクス技術(注1)を用いて、事務集中センターで蓄積された各業務システムの実績データやオペレーターのスキルデータを自動で解析します。業務の進捗状況やオペレーター配置状況の「見える化」を実現し、さらにオペレーターの配置を事務集中センター全体で「最適化」することで、約30%の運営効率化(注2)を実現します。
近年、金融機関ではマイナス金利の影響により、事務集中センター運営のさらなる効率化が求められています。多くの事務集中センターでは、データ量の繁閑差が大きい為替業務、税公金業務などのオペレーター配置計画は、運用管理者のノウハウに頼っていますが、人手不足のため運用管理者の後継者育成の課題を抱えています。また、一部の金融機関では業務の統合やオペレーターのマルチタスク対応による効率化を進めていますが、スキルの平準化が進まずに最適配置が難しいため、手空き時間が出てしまう問題があります。
今回販売を開始する「Opt-AI」では、各種業務の取扱データ量、オペレーターの業務スキルなどの過去に蓄積した実績データや、各種業務フロー、オペレーターの出勤予定、業務毎の時限性情報などの運用ルールデータをAI・アナリティクス技術により自動で解析します。これにより、日毎のオペレーター過不足の算定とそれに伴う複雑な配置表(スケジュール表)作成が自動で行われ、運用管理者の負担を軽減します。また、オペレーターの過不足状況を見える化し、出勤日の再調整後の配置表の再作成も自動で行います。これにより、手空き時間の少ない事務集中センター運営が可能となり、約30%という大幅な運営効率の向上が実現できます。
本商品は、突発的な例外事象が発生した場合にも対応しています。特別な事由により業務量が変化した場合は、リアルタイムに対象業務に必要な応援オペレーター数を算定し、自動選定した応援候補オペレーターの再配置を行うことで効果的な応援対処が可能となります。
OKIは、事務集中センターの現状調査・分析および改善方法を提案する「事務集中センター調査コンサル」からリアルタイムに最適な運営を提供する統合運営管理ソリューション「Opt-AI」の導入まで、ワンストップで金融機関事務集中センターの運営を支援していくとともに、今後はさらに金融機関以外のデータエントリセンターにも拡大を図っていきます。